夜、温泉に浸っていると、背後でふと音がしました。

振り返ると小さな瞳がキラキラとこちらを伺っています。タヌキです。よく見ると大小4匹の親子タヌキでした。その時は思わず「可愛い!」と思っていたのです。
あれから数年、温泉マニアから農家に転身した今からすると
「何たる不覚!」
かつて「可愛い!」と思っていたタヌキが畑のトマトを食い散らかし、なぎ倒していくのです。今や「憎っくき敵」となったタヌキ。
私の生活を守るため、大切な農作物をタヌキから守らなければならない。

ついに私とタヌキとの壮絶なバトルが始まりました。

 

タヌキ 対策 畑 糞害

出典元:https://www.instagram.com/

タヌキを勝手に捕まえてはいけないの?

当初、単純に捕まえてしまおうと考え、その対策をネットで調べてみました。
ところが捕獲にあたり色々と気をつけないとダメなんです。
なんとタヌキは勝手に捕まえてはいけない場合があるのです。
まずは被害がでたら各都道府県または市町村役場に相談するのがセオリー。
タヌキの捕獲は鳥獣保護法の対象となり、狩猟法なるものも適用されるからです。

 

敵であるタヌキを知ろう!たぬきの生態と特徴

まず、タヌキの習性を掴まないことには対策の立てようがないので、サクッと検索してみたところ、次のようなことが分かりました。

犬に弱い。野犬や狼、ハンターが天敵だったが、近年天敵がいなくなり、ハンターが減少している。

何でも食べる雑食のイヌ科に属し、嗅覚に優れてるからか、地面をクンクンしながら進む。

柿谷びわなどを取るため木に登ることもある。

昼間は穴ぐらに潜み、夜に餌を探してうろちょろする。

体重は3から9kg。冬は脂肪を溜め込み丸々太る。

夫婦仲良く暮らして春に3~5頭、出産する集団生活。

家族揃ってとても臭い糞を毎日特定の場所で行う。

できあがった糞のてんこ盛りを「タヌキのためふん」と云う。

ざっとこんな所がタヌキの特徴です。

どんなタヌキ対策があるのでしょうか?

考えたのは5つ。

1.畑に入らせない。畑に柵を張ります。
地面に穴を掘ることもありますから、トタンを土にめり込ます。
クンクンと臭いを嗅ぐ地面すれすれにも有刺鉄線を張ります。
人身事故に注意を払うなら電気柵を使用することもできます。
大型犬を連れて畑の周りにオシッコや糞をさせて犬の匂いを付けてやる。

 

2.捕まえる。罠を仕掛けます。
敷地の所有者または所有者に許可を得た占有者ならば、狩猟期間内だと狩猟免許も必要なく罠を設置できます。
ただし、狩猟期間外の場合、捕獲するにあたり有害鳥獣駆除の許可が必要となってきます。
北海道とそれ以外の地域で狩猟期間は異なりますから、近くの各都道府県または市町村役場に聞いてみてください。
できれば地域の方にも協力してもらい一斉に罠を仕掛けると効果的です。

 
3.駆逐する。

狩猟免許を持つハンターに依頼します。
しかし近年ハンターが少なくなっており、鳥獣による農作物の被害が増えているそうです。
国としてもハンターを増やしたいと若い人材を募集しており、最近は女性ハンターも増えているそうです。
思い切って狩猟免許を取ることも視野に入れてみては如何でしょうか。

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4.繁殖させない。

捕まえたタヌキを逃さないで、役所に引き取って処分してもらいましょう。
ここは情け容赦はいりません。まさかタヌキ鍋にして食べることはできませんから、仕方ない所です。

 

5.餌をあげない。

ゴミを漁る習性もありますから、畑の周辺に餌になるようなものを置いたりしてはいけません。
ヒマワリなどタヌキが食べられるようなものを植えないことです。

 

まとめ

見た目が可愛いからといってタヌキを甘くみてはいけません。
農作物の被害から守るためにはタヌキに情けは無用です。
大型犬を飼ってみたり、狩猟免許の取得も視野に入れてみましょう。
また地域ぐるみでタヌキ対策を行うと効果的です。

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