東京23区にもおよそ1000匹の野生のタヌキが生息していると言われています。

動物好きの人にとっては嬉しいことかもしれませんが、一方でタヌキのもつ病気が人間へとうつってしまう危険性もあるため、心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

タヌキによく見られるのが疥癬という、ダニが寄生することによる皮膚病です。

この疥癬になって、全身の毛が抜けて地肌が見えてしまっている野生のタヌキは、東京の23区西部や多摩地区でも目撃されています。

疥癬になったタヌキは脱毛によって無残な姿に見えますが、そこで「かわいそう」だからと、手当をしようとして触ってしまうとダニが人間にうつってしまうことがあり危険です。

 

タヌキ 疥癬 人 原因

 

ペットの犬や猫にも注意

気を付けたいのは、外で飼っている犬。

タヌキは餌を求めて民家の庭先にも入ってくることがあります。

その際に、外で犬を飼っていると、犬にダニがうつり、それを知らない飼い主が犬を触って自分にもうつってしまうという可能性が出てきます。

犬もダニに寄生されることにより、場合によってはタヌキと同じような症状が出ることがあります。

タヌキが出没する地域で、外で犬を飼っている、もしくは散歩でタヌキと遭遇する可能性のある家では、飼っている犬にも気を付けてあげたいですね。

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人が疥癬になったら治療法は?

人間が疥癬になったときにも、タヌキなどに使うものと同じ薬「イベルメクチン」を使用します。

これにはダニを除去する力があり、飲み薬なら空腹時に服用し、塗り薬なら全身に塗布します。

きちんと治療をしないと全身に広がる病気なので、塗り薬は症状の出ていない部分にも塗る必要があります。

また、強いかゆみを伴うため、症状によってはかゆみ止めも処方してもらえることがあります。

 

まとめ

毛が抜けて地肌の見えている野生のタヌキを見かけた場合には、疥癬という皮膚病にかかっていることが考えられます。

助けようとして触ったり、ペットの犬を介したりすることで人間にもうつることがあるので気を付けましょう。

もし、疥癬のタヌキを見つけて助けたいと思っても、自己判断で近づかず、一度自治体などに相談するようにしてください。

 

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