皮膚病の一種である疥癬は、ヒゼンダニの寄生により激しいかゆみを伴い、ゾウの皮膚のように硬くなってしまう病気で、タヌキだけでなく犬や猫、馬、牛などにもよく見られます。

このダニは感染力がとても強く、全身へと症状も広がりやすいため、きちんと動物病院で診てもらって治療を受けることが大切です。

疥癬の治療にはイベルメクチンという、寄生したダニを駆除する薬を使います。

イベルメクチンには錠剤や液剤といった口から飲ませるタイプのほかに、注射や塗り薬タイプもあります。
タヌキ 野生 疥癬

 

イベルメクチンで完治するのか

イベルメクチンの投与量は、タヌキの体重により増減する必要があるため、必ず獣医師の指示を仰ぎましょう。もし野生のタヌキなどで病院に連れてこられない場合は、「このくらいの大きさ」ときちんと説明できるように、犬などのなにか比べられる対象を見つけておきましょう。

イベルメクチンは10~14日間隔で、2~3回投与をします。

だいたいの疥癬だったら、その2~3回で完治すると言われています。

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野生のタヌキへの投与方法

野生のタヌキを無理に捕まえて病院へ連れてくることは危険です。

もし野生のタヌキを住宅地などで見かけて、疥癬の疑いがある場合には、病院にその旨を相談してください。

野生のタヌキの場合は、イベルメクチンは餌に混ぜられる錠剤タイプを処方することが多くなっています。

薬を貰ってきたら、肉団子やウインナー、鶏のから揚げなどに混ぜて、タヌキが食べてくれるのを待ちましょう。

野生のタヌキは甘いものも好きなので、蒸しケーキやあんぱん、クリームパンなどを利用するのも良いでしょう。

薬はタヌキにとって苦いものなので、もし上手く飲んでくれないようなら、シロップに溶かしたり、錠剤にハチミツを塗るなどして対策を取ることもあります。

 

まとめ

皮膚病の一種である疥癬にタヌキがかかった場合には、イベルメクチンという薬を動物病院で処方してもらいます。だいたいの感染なら、10~14日間隔で2~3回飲ませれば完治が見込めます。

野生のタヌキの場合は、餌に薬を混ぜて、それを食べてくれるのを待ちましょう

素人が自己判断で治療をすることは危険です。必ず獣医師の指示を仰いでくださいね。

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