誰もが知っているこのメロディー。
「たんたんたぬきの金玉はー風もないのにぶーらぶら」。
この歌にもあるように、なぜタヌキが?なぜ金玉?
とってもユニークな歌詞です。
いったいタヌキの金玉には、どんな意味があるのでしょう。
出典元:https://www.instagram.com/
タヌキの置物 飲食店の店先に置かれる理由
飲み屋の店先によく置かれている、大きなおなかをした圧倒的存在感を放つあのタヌキ。
その置物には、いくつか縁起の良い意味があるのです。
タヌキという動物が選ばれた理由・・・
お店が他を抜き、繁盛する→他抜き→タヌキ
という願いを込めたものだそうです。他のお店を抜いて自分のお店が繁盛するように。
タヌキの体には、「八相縁喜(はそうえんぎ)」が表現されています。
8つの縁起ということです。
- 笠・・・思いがけない災難、悪事から笠が守ってくれる。
- 目・・・大きな目→お客様の気持ちを考え商売ができるように。
- 通い帳・・・昔、酒を買うときはツケでした。商売は信用が大切。
- とっくり・・・「徳利」。徳は善行の意味で、善い行いをし、飲食に困らないように。
- しっぽ・・・体を支える安定感、終わりよければすべてよし。
- 腹・・・かっぷくのある大きなお腹。安心感。
- 顔・・・愛嬌のある顔。商売は愛嬌、愛想そして笑顔。
- 金玉・・・金袋の意味です。自由に使えるお金がたくさん貯まりますように。
タヌキの金玉には、このような貯金の意味があったんですね。
おなかが丈夫なタヌキ 自然界の掃除屋さん
野生のタヌキの話です。
動きのはやい動物たちを、積極的に狩ることができないタヌキですが、けがや病気で動け
くなった動物をつかまえて食べることがあります。
また、キツネなど肉食獣が食べ残した腐りかけた死がいも、積極的に食べます。ずんぐりしたかわいらしい体つきのタヌキですが、これでも立派な肉食動物です。
タヌキは、おなかが丈夫にできているので、ある程度腐敗のすすんだ肉まで食べられます。
人間の捨てた残飯も大好きです。
こうして自然界の環境をクリーニングする役割を果たしているのです。
普段は夫婦で行動し、狩りも一緒にします。夫婦のペアは一生続きます。
食事の現場では、キツネなど他の動物と競い合うこともあります。1頭で現れた相手なら、夫婦で行動しているタヌキはここぞとばかり威張って追い払います。
まとめ
タヌキの体長は約50cm~約70cmで、足の長さは20cmほどと短く、ずんぐり体形。
足が短いことが、かえって都合の良いこともあります。
こみいった藪などは、キツネのように足が長くスピードのある動物では通りにくいのです。でも、タヌキなら低い姿勢でくぐりぬけることが容易です。
短い足にも意味がありました。
昔から縁起の良い動物でもあり、なんとタヌキの金玉は金袋だったんですね。
お金にまつわる縁起の良い生き物は、私は今までへびしか知りませんでした。
飲食店の店先にこのタヌキの置物があったら、金袋を思い出してみようと思います。
そういえば、タヌキの置物が立っているのは、ぽんぽこのおなかを強調させるためでしょうか。
満腹になるまで食べたくなりますね。