タヌキの生態、そして餌について調べてみました。

ずんぐり体形のタヌキ。そしてなんでも食べるイメージのタヌキ。

山里のどんぐりや、栗などは好きなのでしょうか。

そしてタヌキは日本だけでなく海外にもいるのでしょうか。海外のタヌキは、どんな栗を食べているのでしょうか。

 

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出典元:https://www.instagram.com/

タヌキの生態・食性について

タヌキの生態についてです。

タヌキは森林で生活をします。人里近い野山にも生活します。主に夜に行動し、一匹での単独、もしくは夫婦で、また子供を含む家族で行動します。

50ヘクタールの行動範囲をもちますが、複数のタヌキの行動範囲が重なっているため、とくに縄張りはあってないようなものです。

タヌキは毎日、ほとんど決まった場所に糞をします。そこには糞がたまるので、その習性は「ためふん」とよばれています。

「ためふん」は、タヌキが元気に暮らしていることを、周りにすむタヌキたちに知らせるサインでもあります。

タヌキだけでなく、ほかのさまざまな動物に向けてのサインでもあります。

例えば、外来動物であるハクビシン。

タヌキとすむ場所やえさをめぐって争うこともあるのでタヌキのことが気になるのか、ハクビシンは、この「ためふん」に何度もさりげなく訪れるそうです。

また、昔からタヌキとともにくらしてきたキツネも、さりげなくチェックをしにおとずれていたそうです。

こうして、「ためふん」は、タヌキどうしだけでなくまわりにすむ動物たちにとっても、こ

こにタヌキが元気に暮らしているかどうかを確かめる場所となっているのです。

 

タヌキの体毛は、長い剛毛と密生した柔毛の組み合わせでできています。

普通灰褐色で、目の周りや足は、黒っぽくなっています。

子ダヌキは、肩から前足にかけてこげ茶色の体毛で覆われており、まわりの藪にとけこんで保護色となっています。

 

次に食性について

タヌキは、ドングリや栗が大好きです。

秋になると落ちているドングリをたくさん食べて冬に備えます。

木に登ることもでき、柿やびわなどの果実も食べます。その他、ネズミ、カエル、ミミズなどの小動物や昆虫、魚介類も捕食します。

魚には眠っている時間帯があり、タヌキはそうした魚をとらえて食べることもあります。足の指の間の皮膜が発達しており、泥地や水辺での歩行が得意です。

タヌキは雑食性で餌となる食べ物はとても種類が豊富です。

 

学名・英名そして分布について

タヌキの学名は、「Nyctereutes procyonoides」、英名は「RacoonDog」または、「Racoon-like-

dog」です。「ラクーン」とは、アライグマという意味です。アライグマに似ているイヌのような動物ということでこの名前が付けられました。

タヌキは、ネコ目イヌ科タヌキ属に分類されます。

タヌキの分布について調べてみました。

原産地域は、日本、朝鮮半島、中国東部、ロシア東部などです。もともとこれらの地域である、極東のみに生息する動物でした。1928年、毛皮をとる目的でソ連(現ロシア)に連れてこられたタヌキが逃げ出し野生化しました。逃げた先はポーランドや東ドイツ(当時)で、現在はフィンランドやドイツにも生息しています。

そして、フランスやイタリアでも目撃されたという報告もあります。

 

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タヌキが好物である栗の木は、日本や中国だけでなくヨーロッパも原産国です。

世界に栗の木は4種あり、日本グリ・西洋グリ・中国グリ・アメリカグリです(アメリカグリは栗胴枯れ病によりほぼ壊滅したといわれています)。

フランスでは栗を使ったケーキ、モンブランが有名ですが、フランスにやってきたタヌキたちもこの地域の西洋グリ=マロンを食べていることでしょう。

 

まとめ

タヌキの先祖のネコ目は、昔樹上で暮らしていました。

その中から草原という地上に移動し、嗅覚を発達させ追跡が得意な形態を身につけていったのがイヌ科の仲間です。

タヌキは、嗅覚の発達はもちろん、泥地や湿地、森林での生活に順応したイヌ科の仲間なのです。秋になると、冬に備えて脂肪を蓄え体重を50%増加させます。

実りの秋には、おいしいどんぐりや栗をたくさん食べて体を太らせ、寒く厳しい冬を乗り越えてほしいです。

 

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