たぬきの主食は何なのか、また、野菜もふんだんに食する動物なのか、
その生態を調べてみました。
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生態からみる食生活
たぬきは主に山の中に生息する夜行性で野生動物です。
冬眠をしないので、一年中食べ物を探して山の中で行動し続けます。
山に落ちている植物の茎や根、どんぐりなどの木の実、昆虫などを食します。
夜行性であるため、主な行動時間は夜であるが、時折昼間に見かける事もあります。
たぬきは雑食の動物とされている為、野菜や果実、昆虫などの小動物を食します。
人間を含め、雑食動物というのは、字のごとく、何でも食するので地球上では非常に多いと言われています。
その為か、物を噛み砕く力より、すり潰す為の臼歯が大きくなっています。
たぬきは、山から民家へ下りてきた時は、人間が耕しているたんぼや畑を漁り、食物を探します。鳥のように口先でつつくのではなく、大きくかぶりつくように田畑の野菜を食べていくので、たぬきの仕業だということは、その野菜を見るとすぐに分かるそうです。
糖分を多く含むものを好むとされ、すいかやイチゴなど、果実にも多く被害が出ています。
また、持ち出して食するのではなく、その場でかじりつき食するので、一回の摂食量が少なく、枝葉などが折られる被害はあまりないようです。
民家へ忍びより、人間の食べた残飯、生ごみなどをあさり食することもあります。
たぬきは目があまり良くないので、主に強い嗅覚で食物を探します。
人間の出す生ごみの異臭をすぐさま嗅ぎ付け漁るのです。
たぬきにまつわる料理と野菜
「たぬきうどん」や「たぬき汁」など、たぬきにまつわる料理がいくつかあります。
昔話に出てくる「たぬき汁」は実際に現在の豚汁のように、たぬきを食していたとされていますが、たぬきは非常に臭いのきつい動物で、とても食できるものではないと言われています。実際に食されていたのはあなぐまではないかとも言われています。
現在でもよく目にする「たぬきうどん」これは地方によって異なりますが、一般的には、天かすのみのうどんの事を言います。
これは、天ぷらの野菜などのタネがない事からタネヌキうどんが生じてたぬきうどんになったという説や、かけ汁の色がきつねうどんより濃い事からたぬきうどんになったという説があります。
どちらも、よく耳にする料理が故に、野菜と一緒にたぬきを食していた時代が昔はあったのかもしれません。
まとめ
たぬきの主食は決して野菜ではないという事がわかりました。
雑食で何でも口にすること、また、人間の田畑を食い散らかすという事から、野菜が主食だと思われる傾向もあるのかもしれません。
また、たぬきに関する料理、特にたぬきうどんに関しては、今でもよく目にするものなので、そこから連想する野菜との関係がよりたぬきと野菜の関係を密にしているのかもしれません。