山から下りてきた野生のたぬきを、犬や猫のように人になつかせるには、たぬきの生態を理解し、接する事が大事です。
ではどのように接すればなついてくれるのか、調べてみました。
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なつかせるという行動から生まれる本性
たぬきは基本的に山の中でひっそりと暮らし、人間とふれあう事はあまりありません。
人の前に現れるのは、山から餌を求めて下りてきた時、あるいは、夜行性である為、人間の寝静まった夜中に山の中を活発に活動しています。
ですから、人間とたぬきが出くわす比率も非常に稀と言っても過言ではないでしょう。
そんなたぬきをなつかせる為にはまず、たぬきの生態を理解し、こちらから近づいていく事が大事です。
昼間よりは夜中のたぬきが活発な時間帯がよいかと思われます。
夜中の山の中には活動中のたぬきがあちらこちらで見られるそうです。
餌を求めて行動しているたぬき、あるいはオスたぬきがメスたぬきを誘い出していることも。
親子連れのたぬきも見ることができるかもしれません。
その折に、たぬきの好みそうな食物(主に木の実や野草)を置いておくと、自然とたぬきは餌欲しさに近づいてくるでしょう。
しかし、非常に臆病で警戒心の強い動物ですから、安易に近づいては来ないかもしれません。
そんな時でも臆することなく、少し離れた場所から優しく見守ると良いでしょう。
こちらが、威嚇をするように声を出したり、手招きをしたりすると、かえってたぬきに警戒心を与えてしまいます。
数日に一回、あるいは一週間に一回でも同じ場所に同じように餌を置く習慣をつけてたぬきに会いに行くと、自然とたぬきも餌ほしさに同じ場所にやってくるかもしれません。
だいぶ慣れてきたら、少しずつ近づき、距離を縮めていきます。
そうすると、たぬきの警戒心も解かれ、その人間に次第に慣れていくものです。
時間をかけ、人間の行動を見て、人間の本性を探ります。
人間と同じように、「この人になら心を許せる」と感じた時にその人になついてくるのではないでしょうか。
実際に、こうして餌付けをし、手から直接餌を与える事ができるようになったという話しもあります。
まとめ
他の動物に比べ、警戒心の強い動物だからこそ、こちらから慣れさせようとするのではなく、こちらから暖かく見守る優しい心が必要なのだと感じました。
こちらの優しさがたぬきにも伝わると、自然となつくようになるのではないでしょうか。