タヌキを英語いうと何というのか知ってますか?
”Raccoon Dog”
「ラクーン ドッグ」というのはヨーロッパの方がタヌキを見て「アライグマに似たワンちゃん」と思ったからでしょうか?
「あれれ~? 日本にいるはずのタヌキが何でヨーロッパにいるの?」
そう思った方も少なくないでしょう?!
謎が謎を呼ぶタヌキの黒歴史、調べてみました。
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養殖されていたタヌキがヨーロッパに逃げ出した?!
寒い旧ソ連や東欧では毛皮を取るためにタヌキを養殖していたのです。
1925年~1955年頃、4000~9000頭の養殖用のタヌキが輸入されたようで、その一部がヨーロッパに逃げ出したと言われています。
現在ではヨーロッパ中にタヌキが生息しています。
毛皮を取るためにタヌキが絶滅した?!
1年で100万頭ものタヌキから毛皮が取られている中国。
ロシアで生産される毛皮のうち、20%は中国産です。
比較的安価で取引されるタヌキの毛皮は、もちろん日本にも輸入されており、ファストファッションのコートのファーに使用されています。安いコートのタグを見てリアルファーなら、間違いなくタヌキでしょう。
可哀そうだなと思った方はフェイクファーに乗り換えてみては如何でしょうか。
金細工のシンボルと信楽焼のタヌキと金の精霊のなぞ?
日本ではかつて金細工でタヌキの皮が使用されていました。
金をはさんで上からたたき金箔を乗せていたのです。信楽焼でタヌキが大きな玉袋をみたことはありませんか?
タヌキの大きな玉袋は金細工に用いられていたとか。
金工師は成功を祈るため、タヌキの炉の中に吊下げていたのだそうです。
だからタヌキはこう呼ばれていたのです。
『金の精霊』と。
養殖にされるほどのタヌキの妊娠期間とは?!
タヌキは2月下旬から4月に共寝をして、妊娠期間は60日~65日、5月~6月にかけて5~10頭(中には19頭産んだタヌキも報告されています。)と多産します。
授乳期間は30日程度で、4~5ヶ月で大人と同じ大きさに成長します。
毛皮の暖かいタヌキは、雑食で何でも食べて犬のように飼いやすく、妊娠期間も比較的短くて多産であることから、養殖に向いていたわけです。
まとめ
”raccoon dog ”とはタヌキの英訳でした。
今やタヌキの生息域は世界規模で拡大しており、日本や中国だけでなく、ロシアから北欧そしてヨーロッパまで広がっています。
タヌキは妊娠期間が短くて、毛皮を目当てに養殖されていた黒歴史があったことを、お忘れなきよう!!