臆病な性格なのに民家の近くに平然と暮らしていて、昔から私たちになじみ深いタヌキ。

目の周りの黒い模様や大きなしっぽ、そして野暮ったいぽてっとした体つきから、シャープで機敏な感じのキツネとは違うかわいらしさがあります。

タヌキは、昔話や童謡などに多く登場してきました。

タヌキが出てくるお話といえば「分福茶釜」(群馬県)や「かちかち山」(新潟県)、「しょじょ寺の狸ばやし」(千葉県)などがありますね。

そんなタヌキの寿命について調べてみました。

タヌキが亡くなる原因とはどういうものなのでしょうか。

 

タヌキ 寿命

出典元:https://www.instagram.com/

タヌキの寿命 亡くなる原因とは?

タヌキの平均寿命は、野生で約6年~約8年、飼育下で約10年~約14年です。

野生のタヌキが亡くなる原因は、天敵に襲われるというものの他に、交通事故があります。

人里近くに現れるタヌキは、交通事故に巻き込まれてしまうのです。

高速道路上で事故のため亡くなる動物の40%がタヌキだそうです。

活動するのは夜が多いので、暗闇からいきなり現れる車のヘッドライトの光に、体がすくんでしまい動けなくなるのです。

タヌキは食肉目の動物で、家畜や養殖魚などを狙ったり、サツマイモやスイカ、トウモロコシなどの農作物を食べてしまいます。

そのため、害獣指定されている動物でもあり狩猟が認められています。

また、タヌキの毛皮は、防寒具や筆の毛先に適しています。

 皮膚疾患

その他の亡くなる原因として、皮膚疾患である疥癬があります。この病気は、寄生虫のヒゼンダニという小さなダニのせいで強いかゆみにおそわれます。

このままにして免疫力が落ちてくると、全身にダニが増殖し皮膚が硬化し、フケ状にになって剥がれ落ちてしまいます。

この病気にかかり、おなかの毛が抜け落ちてしまった野生のタヌキが、しばしば目撃されるそうです。

寒い冬に全身の毛がなくなってしまうのは本当にかわいそうです。

 

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飼育下のタヌキがこの病気にかかったら、イベルクチンという薬で完治させることができ

ます。

野生のタヌキがこの皮膚病にかかった場合、かゆみのためエサが獲れなくなる、眠れなくなるなどの症状が出て、衰弱した後、亡くなってしまいます。

もし、この皮膚病にかかっている野生のタヌキを見かけでも、対処するのは難しいそうです。

なぜなら、野生の動物の命は、そのまま自然に任せるのが良いということです。

どうしても助けたい場合は、エサに薬をまぜてあげる方法もありますが、この病気により毛が抜けてしまったら毛根が死滅しているため、そこからはもう毛は生えてこないそうです。

その際、病気にかかっているタヌキに絶対に触ってはいけません。

 

タヌキの生態

タヌキは、体長50cm~70cm程度で、体重は4kg~6kg程度です。

体つきは、ほかのイヌ科のものにくらべてずんぐりとしていて、尾は丸く、耳も小さいです。

前足に5本、後ろ足には4本の指があり、指行性で、歩くときは爪先で歩きます。

人間のように、足の裏をかかとまで全部地面につけて走るより、足の先端部分のみといった、着地面積を小さくすることによって、速く、そして長い時間走れるのだそうです。

だから、後ろ足の指は退化して4本になったと考えられています。

タヌキの天敵は、クズリ、テン、イヌワシ、オオワシ、ワシミミズク、そしてノイヌ(野犬)です。

 

まとめ

スタジオジブリの劇場アニメ作品に、「平成狸合戦ぽんぽこ」があります。

多摩ニュータウンの開発により、人間の手によって森が破壊されてしまいます。

タヌキたちは自分たちの森を守ろうと必死に人間たちを化かします。

すむところがなくなったら、どうやって子ダヌキを育てればよいのでしょう。

この作品の通り、私たち人間によってタヌキたちは安心して暮らしていける自然のすみかが減っているのです。

 

 

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