一瞬見ただけでは、タヌキかアライグマか判断に迷う、外見の似た動物ですが、
実はタヌキはイヌ科の動物で、アライグマはアライグマ科なんですね。
タヌキもアライグマも雑食で、比較的何でも食べるところや、夜行性であることなど性質でも似ているところはありますが、性格や行動範囲は違います。
でも見た目は本当によく似ています。遠く離れたところから見たら判別はしにくいですね。
同じアライグマ科だったレッサーパンダとアライグマのほうがよっぽど見分けがつきます。
そこで、タヌキとアライグマの体の違いを見ていきましょう。
タヌキとアライグマはどこで見分ける?
まず体の色ですが、非常によく似ています。だからぱっと見た時は分かりにくいのかもしれません。
次に足です。
足の色は、たぬきの方が黒くて長く、アライグマは短足で色も薄いグレーか茶色です。
そして一番の違いはシッポです!
たぬきのシッポは黒くて短めの太いシッポですが、アライグマのシッポはシマシマ模様なので、後ろから見たほうが分かりやすいですね。
顔も、たぬきは鼻面が長く、目の周りから顎にかけて黒い模様がありますが、鼻筋は茶色かグレーです。
アライグマは、目の周りから鼻筋まで繋がって黒く、鼻もたぬきほどとんがってはいません。
そしてアライグマは、手の指が長く人間みたいな指をしているので、器用に物を掴めるので、水辺で魚をとるためにバシャバシャっと手を入れてエサを探す姿が手を洗っているように見えたことから、その名前が付けられたというほど器用な手先の持ち主です。また木登りも得意です。
一方タヌキは、体つきもずんぐりむっくりしていますから、木登りもしないし、水辺でエサを探すこともしません。
畑や都会のごみ捨て場に出没しエサ場を探しているのでしょうか。
タヌキは四足歩行なので、立つことはありませんが、アライグマは四足歩行でありながら、後ろ脚で器用に立つことができます。
ミーアキャットを思い出させる姿です。とても可愛らしいですよ。
まとめ
確かに顔つきは似ている両者ですが、細かく分析していくと、結構違いがあることが分かりました。
正面からよりは、後ろからシッポをみて判断するのが、手っ取り早いですね。
体型も意外とアライグマはすっきりしていて、たぬきのほうが全体的に丸い感じですし、足の短さでも見分けがつきそうです。
とはいえ、二匹を並べて比較すれば簡単に見分けられるけど、個体で出会ってしまったら、どっちか分からない…となりそうです。
両方とも可愛らしいから見てるだけでも癒されますが、アライグマの方が狂暴かつ攻撃的なので、あまり近寄らないように気を付けましょう。