夏のたぬきと冬のたぬきでは、毛の付き方から見た目に違いが生じます。
夏毛のたぬきと、冬毛のたぬきの違いについて調べてみました。
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一年を通して変化するたぬきの夏毛と冬毛
産まれてから大人になるまでの期間(幼獣期)と、大人になってから一年を通す期間(成獣期)によっても毛並みの違いがあります。
幼獣期は、産まれて毛のない状態から、成長するにつれて毛並みが揃い大人になっていく様子が分かり、成獣期は、夏毛と冬毛の生え変わりを現しています。
幼獣が成獣になるまでの期間は約3ヶ月と言われており、この3ヶ月目のたぬきは、幼獣と成獣の区別がつきにくいとされています。
夏毛を背負い行動している成獣たぬきと、子供から大人にかけて毛並みが揃ってきたたぬきは毛の薄さがほぼ同じだと言われています。
成獣たぬきの夏毛から冬毛の入かわりについて
たぬきの夏毛から冬毛の入かわりは、非常にゆっくりとしたもので、ある日突然、夏毛から冬毛に変わるものではありません。
冬時期に伸びきった冬毛が春から夏にかけて少しずつ抜け落ちていきます。
ちょうど、生え変わる時期くらいになると、冬毛の抜け具合がボサボサした感じになり、
ハリネズミのように、痛々しい姿になると言われています。
また、山にもたぬきの抜けた毛が散乱します。
夏から秋にかけて見かけるたぬきは、とてもみずぼらしい姿となっているでしょう。
決して食べ物が不足し、貧困になっているのではなく、あくまでも毛の生え変わり時期という過程ですので、心配する必要はありません。
秋から冬にかけては、序々に冬毛をつける準備に入ります。
冬の厳しい寒さに耐える為、長く太い毛をまとうのです。
たぬきは、他の野生の動物と違い冬眠をしない動物です。
ですから、山の厳しい寒さに耐える為にも長く太い毛を身にまとう事が必要なのです。
夏毛と冬毛のたぬきの印象
夏毛の時期の短い毛をまとったたぬきと、冬毛の時期で長くふさふさとした毛をまとったたぬきではまるで違う動物かのような違いが見られます。
一年を通しても、冬毛の時期の方が長い事から、たぬきは、ふさふさとした毛をまとった動物というイメージが定着しているのかもしれません。
まとめ
たぬきのイメージとしては、毛がふさふさとしている丸い動物であったが、毛の生え変わりの時期にはとても痛々しい姿になるという事が分かった。
また、冬眠をしないという点からも分かるように、厳しい自然から身を守るためにも、たぬきの毛は非常に大きな役割を担っているという事です。
山の中でたぬきを見かけたら、時期によって異なるたぬきを観察して、季節を感じるのもおもしろいかもしれません。