野生のタヌキというと山の中や森の中など、田舎の人里離れたところに生息しているイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、じつは東京23区にも、およそ1000匹もの野生のタヌキが生息していると言われています。
実際に目撃情報が出るのは、練馬区や世田谷区、杉並区など。
オフィスビルの立ち並ぶ大手町で目撃されたという話もあります。
住宅地に住む野生動物たち
関東全域で見てみると、人の住む地域で捕獲される野生動物の数は、年間でおよそ3万7000匹にもなるそうです。
この野生動物のなかには、タヌキ以外にもハクビシンやアライグマなどが入っています。
これだけの野生動物が人間と近い場所に住んでいるのだと思うと、病気の伝染を心配する人も出てくることでしょう。
ただし、野生動物がもつ病気のすべてが、人間やペットとして飼われている犬、猫にうつるというわけではありません。
そのため、不用意に近づかない、触らない、手洗いやうがいの徹底をしていれば、特別心配しなくても大丈夫です。
東京の多摩地区にも
東京の23区と島以外の部分、自然の多く残る多摩地区にも、もちろん野生のタヌキは生息しています。
23区では出現場所も限られてはいますが、多摩地区ならほぼ全域でタヌキを見る機会があるでしょう。
ちなみに生息数で言うと、タヌキよりもハクビシンのほうが多いとされています。
これらの野生動物たちが人馴れしてしまうと、噛みつかれたりゴミ漁りが悪化したりと、さらなる弊害が生まれてしまいます。
そのため、野生動物を見ても餌付けをしないことが大切。
餌付けをすると味を覚えて頻繁に出てくるようになってしまいますし、人間の食べ物は栄養価が高いため、タヌキにとっては逆に体に負担をかけてしまう結果となります。
まとめ
野生のタヌキは東京の住宅地にも出現します。
23区では練馬区や世田谷区、杉並区など。多摩地区ならほぼ全域で目撃されています。住宅地で野生のタヌキを見ても、不用意に近づいたり触ったり、餌をあげたりしないこと。
野生のタヌキは鳥獣保護法で、許可なく捕獲することも許されていないため、そっと静かに見守ってあげましょう。