ワンちゃんを外飼いしてるご家庭は要注意です。

自宅近くで「毛の抜けたタヌキ」を見かけたことはありませんか。

ひょっとしたら疥癬(かいせん)を発症してるタヌキかも知れません。

かわいそうと思っても絶対に素手で触ってはいけません。

 

タヌキ 疥癬 保護

出典元:https://www.instagram.com/

 

疥癬(かいせん)症って、どんな病気なの?

感染した動物は、皮膚が痒くて搔きむしるため毛が抜け、出血と化膿を繰り返し、ゾウさんの皮膚みたいに厚くなります。

感染が進むと免疫力が低下、他の感染症にもかかりやすくなり、衰弱して亡くなることもあります。タヌキだけではなく、犬や人にも感染する恐れのある危険な感染症なのです。

 

疥癬(かいせん)症の原因とは

タヌキに感染する疥癬(かいせん)症の原因は「センコウヒゼンダニ」です。

タヌキから犬やキツネに感染します。

ちなみに疥癬(かいせん)症はタヌキから猫に感染することはありません。

なぜなら、ネコの疥癬症の原因は「ショウセンコウヒゼンダニ」だからです。

猫の飼い主はタヌキではなく、猫に疥癬症を感染させる恐れのあるアライグマやハクビシンに気をつけて下さいね。

特にハクビシンはちょっとした隙間から家の中に侵入してきますから室内飼いの猫にも要注意です。

 

衰弱したタヌキを見かけたらどうすればいいの?

絶対に素手で触ってはいけません。

あなたまで疥癬(かいせん)症に感染してしまうかもしれません。

しかし動物好きの優しい方は衰弱したタヌキを見て同情して勝手に保護しまうところですね。

ところが、勝手にタヌキを保護すると法令違反になることもあります。

道端で見かけた「タヌキの保護」は、法的に言い換えると「タヌキの捕獲」に当たり、鳥獣保護法の対象となるからです。

鳥獣保護法の対象であるタヌキを捕獲するには、捕獲場所や捕獲時期により狩猟の資格や捕獲方法など、法律の決まりに従う必要があります。

 

自宅の敷地内ならタヌキを捕獲できるかもしれません。

もし、自宅の敷地内で疥癬(かいせん)症のタヌキが倒れていたら、どうしましょうか。

あなたの自宅が柵で囲まれた個人の占有する敷地内であれば、鳥獣保護法に抵触することなくタヌキを捕獲できます。

ただし、当たり前ですが狩猟ライフル銃はもちろん、捕獲専用の仕掛けや捕獲道具や薬剤を使わないこと。

餌で寄ってくれば捕獲できるかもしれませんが、毎日捕獲できず餌やりを続けていると、誰かの通報で行政に餌付けしたとみなされると法令違反です。

ここはひとまずスマホをお持ちなら各都道府県や市町村のホームページで検索して、野生動物保護の担当部署に連絡先することが先決といえそうです。

 

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自宅の敷地内で亡くなったタヌキをどうしても移動する必要がある場合

タヌキが亡くなった原因が分かりませんから、絶対に素手で触らず、長袖長ズボンの服装で身を包み、タヌキの周辺に殺虫剤を散布してダニ駆除したうえ、マスクをしてビニールやゴム手袋と大きなスコップなどで燃やすごみのビニール袋にいれて封をしましょう。

さらにダンボールに入れておくと運びやすいです。使用した手袋も一緒に捨てて下さい。

ただし、かなり重たい大きなタヌキなら、殺虫剤を撒いて目に見えないダニを駆除しておき、行政機関がくるまで放置するほかありませんね。

外飼いしているワンちゃんがいたら感染する可能性があります。

外飼いしているワンちゃんならマダニなどを退治する薬を忘れずに投与してることを確認して下さい。

もし、忘れていて投与していないなら感染の危険性が否定できないので、動物病院に診てもらいましょう。

 

まとめ

2010年京都府で保護した27頭のタヌキのうち16頭と6割近くが疥癬(かいせん)症にかかっていたそうです。

毛の抜けた疑いのあるタヌキを見かけたら、絶対に素手で触ってはいけません。

くれぐれも自分で保護しようなどとは思わず、各都道府県や市町村のホームページを検索して、野生動物保護の担当部署に連絡先して下さい。

 

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